ローム株式會社(本社:京都市)は、社會インフラへの実裝に最適で1000臺のメッシュネットワーク接続が可能なWi-SUN FAN対応のモジュールソリューションを業界で初めて提供開始しました。
Wi-SUN FAN(Field Area Network)は、國際無線通信規格「Wi-SUN」の最新規格であり、他のLPWA*1と比較して、通信コストが不要で、マルチホップ通信により自動で電波狀況を見て接続先を切り替えることができる高い信頼性を備えています。そのため、スマートシティやスマートグリッド*2実現に必要となる大規模メッシュネットワークを構築可能な通信技術として期待されています。
今回提供を開始するWi-SUN FAN対応モジュールソリューション(以下本ソリューション)は、超小型(15.0mm × 19.0mm)のWi-SUN FAN対応無線通信モジュール「BP35C5」を用いて構成されます。最大1000臺まで接続できるため、本ソリューションを信號機や街路燈などの社會インフラに実裝すれば、都市全體をカバーする遠隔管理システムの構築も可能となります。加えて、「BP35C5」は、Wi-SUN FANで必要なセキュリティ機能を內蔵しているため、複雑な制御をすることなく、簡単に安全な通信を行うことができます。また、一般社団法人電波産業會(ARIB*3)と米連邦通信委員會(FCC*4)の電波法認証を取得しており、すぐに日本と米國で使用可能です。今後、その他の國、地域にも順次対応していきます。
本ソリューションを構成するモジュール「BP35C5」と評価ボード「BP35C5-T01」は、2020年12月からチップワンストップ、コアスタッフオンラインでインターネット販売を開始しており、評価に必要なユーザーズガイドなどの各種ドキュメントはロームの公式Webサイトからダウンロードすることができます。